インプル研『経営コラム(インプルリポート)』
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766.売上増収にチャレンジする②
前回は「売上を上げる3つの基本」として
①新規顧客を獲得する ②リピート率を上げる ③顧客単価を上げる という3つの考え方を紹介しました。
これを商品と顧客層から考えると、次のように整理できます。
(1)今の顧客や顧客層に今の商品群をもっと買っていただく
(2)今の顧客や顧客層に新しい商品群を買っていただく
(3)今の顧客や顧客層以外の新しい顧客や顧客層に今の商品群を買っていただく
(4)今の顧客や顧客層以外の新しい顧客や顧客層に新しい商品群を買っていただく
マーケティングでは今の顧客や顧客層を『現市場』といい、それ以外の顧客や顧客層を『新市場』といいます。
また今の商品群を『現を商品』といい、今の商品群以外を『新商品』といいます。
そうすると上記の(1)(2)(3)(4)の考え方は次のように言い換えられます。
(1)今の顧客や顧客層に今の商品群をもっと買っていただく
⇒現市場・現商品戦略であり、現市場に現商品をもっと浸透させる『市場浸透戦略』という考え方になります。
(2)今の顧客や顧客層に新しい商品群を買っていただく
⇒現市場・新商品戦略であり、現市場に新商品を販売する『新商品開発戦略』という考え方になります。
(3)今の顧客や顧客層以外の新しい顧客や顧客層に今の商品群を買っていただく
⇒新市場・現商品戦略であり、新市場に現商品を販売する『新市場開拓戦略』という考え方になります。
(4)今の顧客や顧客層以外の新しい顧客や顧客層に新しい商品群を買っていただく
⇒新市場・新商品戦略であり、新市場に新商品を販売する『経営多角化戦略』という考え方になります。
このような販売戦略にまとめたのが経済学者イーゴル・アンゾフであり、「アンゾフの成長マトリクス」と呼ばれます。
企業が売上や利益を増やすための成長戦略を「製品」と「市場」の2つの軸をそれぞれ「既存」と「新規」に分けて整理し、
4つの戦略(市場浸透・新製品開発・新市場開拓・経営多角化)に分類しました。
1.既存市場 に 既存商品の販売をさらに働きかける市場浸透戦略の特徴
今の市場に今の商品をさらに売ろうと考える戦略です。
リスクが最も低くく、例として、広告を増やす、値引きやキャンペーンなどが挙げられます。
2.既存市場に新商品の販売を働きかける新製品開発戦略の特徴
今の市場に新しい商品を販売して増収を図ろうとする戦略です。
製造業であれば新製品の開発や投資が必要となります。
小売・サービス業であれば新しい商品の仕入や新しいサービスの提供が必要となります。
例として、既存顧客向けた新しいメニューを考えることや上位モデルの追加などが挙げられます。
3.新規市場に既存商品を販売しようと考える新市場開拓戦略の特徴
今ある商品を新しい市場や地域に販売しようとする戦略です。
新しい顧客や地域に向けた提案の見直しや見せ方の工夫、さらには海外進出などが該当します。
例として、キャッチコピーを見直し、ディスプレイを工夫する、ネットによる国内向け商品を海外へ展開する、個人向け商品を
企業向けにも販売するなどが挙げられます。
4.新規市場に新規商品を販売しようと考える経営多角化戦略
今までに対象と考えていなかった新しい市場に新しい商品を販売する戦略です。
経験がない分野への進出のため、リスクも高くなります。
またうまく行けば、新しい事業領域を構築することにもなり、経営の多角化に発展する可能性もあります。
例として、これまでの技術やサービスを活用・応用して、まったく新しい事業やサービスを始めることなどが挙げられます。
多角化には資金的に問題なければ、まったく違う分野に進出する考え方もありますが、
一般的な多角化のポイントは、いまの技術やサービスを基礎にして、美容院がネイルサロンを開くとか、発展させることです。
いろいろとアイデアや考え方はあります。
大事なことは考えだけに止めず、まずはチャレンジしてみることではないのでしょうか。
注:「チャレンジ」とは、取り合えずやってみようよと安直にやることではなく、しっかり考えた上でやることです。
