105.黒字経営 黒字経営とは

2012年10月10日

2.黒字経営とは

前回は赤字経営について説明しました。今回は4社に1社しかない「黒字経営」について考えてみましょう。
黒字というのは
売れる金額「①」を考え、次に目標とする黒字額「②」を考えています。そしてかけられる総費用を割り出し、その中でかけられる原価「③」と、かけられる経費「④」を考え、そのように総費用が抑えられるように業績管理をしています。
つまり、黒字経営になるように経営をコントロールしているということです。
これを図示すると下図のようなになります。
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これらのことをまとめると下記のとおりです。
(1) 黒字経営者の考え方
可能な売上高から目標利益を差引し、残りが「かけられる費用」だと考える。
算式で表すと次のようになります。
可能売上高-目標経常利益=かけられる費用(費用予算)
つまり経費予算管理をしているということです。

(2) 赤字経営者に多い戦略パターン
売上を考えて、「売れる金額」を予測している。

(3) 黒字経営者に多い対策思考
売れる金額を予測しているので、予測とズレて来たなら直ちに対策を講じる。
つまり、黒字経営は「現実を目標に近づける対策主義」といえます。

(4) 黒字は経営マネジメントの成果
黒字は売上状況を予測と対比し、原価と経費を管理していますので、まさしく黒字「経営」といえます。

黒字経営のポイントは、売上高よりむしろ、「売上原価」と「経費」の管理だということです。
次回は黒字経営の要諦について説明します。

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