158.マーケティング マーケティングミックス

2014年3月5日

第9話 マーケティングミックス

マーケティングとは「売れる仕組み作り」ではあるが、その基本的な考え方はマーケティングミックス(4P)と言われる。

 

1.4Pとは
4Pとは、製品・サービスである Product、価格や決済方法である Price、販売流通経路や立地である Place、販売促進方法や
広告宣伝である Promotionのことをいい、これらの頭文字をとって4Pと呼んでいる。

マーケティティングミックス4P

(1)Product
お客様に提供する商品・製品・サービスの企画や開発する活動だ。『製品戦略』という。具体的には選定したターゲット市場にどのような商品・製品・サービスを仕入・製造・開発するのか。そしてその機能は、品質は、納期は、独創性はなどを考える。
顧客の視点からは『顧客価値』となる。

(2)Price
お客様に魅力的な価格を設定する活動だ。『価格戦略』という。具体的には価値観が感じられる価格か、競合に対して競争力のある価格か、また充分採算が取れる価格かあるいは決済方法なども考える。この場合、全部原価方式ではなく、変動損益である直接原価方式で考えると柔軟な価格政策が取れる。
顧客の視点からは『顧客コスト』となる。

(3)Place
お客様までに届ける流通やその組織化あるいは店舗の立地などを考える活動だ。『流通戦略』という。具体的にはどのチャネルを通じて販売するのか、流通業者とのアライアンスはできないか、顧客の囲い込みはできないかなどを考える。
顧客の視点からは『利便性(コンビニエンス)』となる。

(4)Promotion
お客様に商品・製品・サービスを知らせ、需要を喚起させる活動だ。『プロモーション戦略』という。具体的には特長を伝えるキャッチコピーの考案や広告宣伝の仕方、パブリシティ、あるいはブランディングなどを考える。
顧客の視点からは『コミュニケーション』となる。

 

2.ミッシー
このように4Pからマーケティング戦略を考えると「漏れなくダブりなく」考えられるようになる。
この漏れなくダブりない状態を『ミッシー(MECE:Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)』と呼ぶ。
ミッシーを活用するためのポイントは
①漏れによって的を外していないか
②ダブりによって効率を阻害していないか
③最後に優先順位をつけているか
である。4Pでマーケティング戦略を考えることによって漏れとダブりは防げるが、あとは4Pの中でどれを最優先事項として
取り上げるかを意思決定しなくてはならない。