196.競争優位に立つ PDCA(2)

2014年11月20日

第28回 PDCA(2)

今回は月次試算表で検証できるようにするために、財務諸表が読める方法を紹介します。
テーマは覚えなくとも読める財務諸表です。

 

1.PDCAのチェックは“財務諸表”で

これからの経営者は『財務諸表』が読めなくてはなりません。なぜなら「勘」や「経験」だけではもう通用しないからです。
それだけ現代の変革スピードは速く、社会は成熟化していっています。
また読むべく『財務諸表』とは、お化粧を施した『決算書』ではなく、素顔の『月次試算表』です。
決算書は終了した今期の経営状況報告書、月次試算表は現在の経営状況報告書です。
経営をチェックするにあたり、大事なのは『月次試算表』です
これはよく覚えておいてください。

 

2.財務諸表が読めるとは

「読める」とは、計算式を覚えることではありません。知りたい自社の状況が月次試算表の中で探し出せるようになることです。
「知りたい自社の状況を探し出せるようになる」ことは試験ではありません。実務ですから、アバウトに解れば良いのです。

 

3.このようなことができるようになれば・・

月次試算表で知りたい自社の状況を読み取ることができるようになれば、あなたは社長から『経営者』になることができます
経営者とは「経済を営む者」と書きます。つまり、マネジメントができる人ということですので、少々の困難は乗り越えられるようになります。少々の困難を乗り換えられるようになれば、それだけ仕事で成功する可能性が大きくなります

 

4.経営分析の実施要領

では、どのように読み取ればよいのでしょうか?
カンタンです、「評価したい項目」を「評価すべき基準」で割り算すればよいだけです。

分析の実施要領

これで分析はできます。またその判断、判定は『日常の生活判断』と同じです。
例えば、「会社の資金状況を判断したい」とします。日常の生活の中ではどうやって判断していますか?
まず資金とは、現金とせいぜい貯金ですね。現金が10万円あって、貯金が30万あれば、合計40万が手元生活資金です。
この金額をどう判定しますか、大丈夫なのか、いやそうでないのか・・。そうです、”1ヶ月の生活費”と比べて判断しますね。
もしあなたの生活費が1ヶ月20万でいいのであれば、2ヶ月分ありますから、「まあ安心か・・」という判断になります。
しかし1ヶ月60万かかるのであれば、「今月は足りないから出費を押さえよう・・」ということになります。

会社も同じです。資金は現金と預金です。では、会社における生活費とはなんでしょうか?
ちょっと考えると「平均月商」や「平均総費用(原価+経費)」などが思い浮かびます。どちらで考えてもいいと思います。
つまり、(現金+預金)÷平均月商 又は (現金+預金)÷平均総費用 で考えるということになります。
その結果、手元資金が何カ月分あるかで、会社の資金状況は判断できます。かんたんですね。

 

5.経営分析に必要な基本知識

上記のようなことを考えるにあたって、基本的な知識が要ります。それは次の7つだけです。
貸借対照表(BS)は『会社の財政状況を表している』ことを理解してください。
損益計算書(PL)は『会社の営業成績を表している』ことを理解してください。
総資本(負債と資本)は『会社で調達している資金の出所を表している』ことを理解してください。
総資産(現預金や固定資産)は『事業で運用している資産を表している』ことを理解してください。
売上原価(仕入や製造原価)は『商品をつくるためにかかった費用を表している』ことを理解してください。
経費(販売費と管理費)は『商品を販売するためにかかった費用を表している』ことを理解してください。
営業外損益は『利息と金利を表している』ことを理解してください。
これぐらいことを知っておけば、月次試算表あるいは決算書は読めます。かんたんですね。

 

どうですか、なにか見えてきましたか? 何か見えてきたと思われたあなたはもう財務諸表は読めます!