510.メールマーケティング④

2021年4月10日

 さて、12日月曜日から、宮城・大阪・兵庫に続き、東京・京都・沖縄にも「まん延防止等重点措置」が適用される。

このままでは、昨年4月・本年1月に続き、三度「緊急事態宣言」が発令されることも必至だ。

コロナ感染は経済に大きな打撃を与えているが、もう一つ見逃せないことは私たちの行動変容だ。

特にテレワークやテレホームに象徴されるように、これまであまりインターネットが浸透して来なかった日本社会だったが、

ここにきてビジネス・生活・消費活動に、急速に浸透して来ている。

 このことは、中小企業に対してこれまでの経営手法の「変革」を、激しく・強く求め出している。

いまほど、時代が変化しているときはない。

もはや、従来の手法だけで経営していくことが難しい時代となっている。

 

 そこで、決して新しいことではないが、未だ中小企業の間では定着しているとは言い難い「メールの活用」について、

これまで3回に分けて紹介してきた。 今回はその4回「まとめ」だ。

  【メールマーケティングの内容】

  1 メールマーケティングとは              (507参照)

  2 メールマーケティングの歴史             (507参照)

  3 目標を設定する                   (507参照)

  4 なぜメールマーケティングが必要なのか        (508参照)

  5 費用対効果                     (508参照)

  6 リーチの広さ                    (508参照)

  7 メルマガ広告とSNS広告、どちらが優れているのか  (509参照)  

  8 メールのウィークポイント              (509参照)

  9 まとめ

 

9 まとめ

(1)メールマーケティングとは

 メールマーケティングは非常に低コストで、また簡単に始められる大変有用なマーケティング手法なので、

「新しい経営手法」として利用しない手はないと思われる。

広報や広告する手段として取り入れ、売上アップが難しい経営環境の中で、売上拡大にもチャレンジできる手法である。

 

(2)目標を設定することが大事

 我々がいままでやってきたことは、曖昧なままで行っていることが非常に多かった。

成果が出だのか出ていないのか、あるは費用対効果はどうなのか、云々だ。

そのところをもっと明快に企業活動をする時代が現代だ。

 メールマーケティングでいえば、クリック数やメール開封率、あるいはコンバージョン率などがある。

これらは「Googleアナリティクス」(※1)を利用するれば、だれでもわかるようになっている。

※1:Googleアナリティクス

 Googleアナリティクスは、Googleが無償で開放している「ホームページ解析プログラム」である。

 制作業者に依頼して、ホームページHTMLに組み込めば、だれでもが次のようなホームページ解析ができる。

 ユーザー数、新規ユーザー数、セッション数、ページビュー数、平均セッション時間、直帰率、閲覧地域、閲覧機種、

 集客経路、サイトコンテンツ閲覧数、検索クエリ(※2)など

※2:検索クエリ

  検索クエリとは、ユーザーがGoogleなど「検索エンジン」で検索する際に、入力した語句のこという。

  検索キーワードと同じと理解しても、差し支えはない。

 

 これらのことを継続して記録し、改善につなげることも大事だ。

ほとんどのホームページ所有者は作成することが目的になっているので、作成後の観察や改善はしていない。

逆にごく僅かの成功している企業は、この「継続的な改善活動」を必ずやっている。

また、中小企業の場合は従業員に任せっきりにはしないで、経営者もその中に入って改善していくことがもう一つの成功の秘訣だ。

 

(3)メールマーケティングは必須

 『Withコロナ』時代となり、メールはますます重要なコミュニケーションツールとなっている。

また日本の社会においては、メール・インターネットによるコミュニケーションはこれからが本格化する。

だからこれまでの経験で、メールマーケティングを軽く考えることは大きな間違いだ。

 

(4)メールマーケティングのポイント

 メールマーケティングのポイントは次の4点にまとめられる。

1.訴求の一貫性を維持していくこと

 かんたんに諦めず、継続させることが大切だ。

2.顧客に関連する内容にすること

 つねに顧客の目線や立場で、モノを捉えることが重要だ。

 私たちは自社の立場や論理で考えていることが、非常に多いと知るべきである。

3.内容をパーソナライズ化すること

 個客を「お客」と一括りして、捉えていないか?

 実は顧客から考えると「私は私で」あり、顧客を一元的には捉えず、「個客」として捉えることが大事だ。

4.実現するテクノロジーの使い方を考えること

 いくら新しい技術を活用していても、顧客がわからなくては意味がない。

 新しい技術を噛み砕いて、だれでも利用できるようにすることが重要だ。

 

(5)メールとSNSの違い

 では、メールとSNSはどのように使い分ければよいのであろうか。

メール・SNSにはそれぞれ一長一短があり、どちらかが優れているというものではない。

TPOに応じて使い分けることが重要だ。

1.幅広い市場(ターゲット)には「メール」、絞った市場には「SNS」を活用する

 SNSは年齢や地域など細かく設定し活用することはできるが、メールはそのようにはいかない。

2.タイミングを問う場合は「SNS」、そうでもない場合は「メール」

 SNSはタイムライン表示されるので、瞬時にパッとわかる利点があるが、時間とともに消えてしまったように下になる。

 メールはメールボックスに蓄積されて、件名も表示されているので、いつでも見られる可能性はあるが、開封されなければ

 それまでは伝わらない。それだけに、件名の魅力化(キャッチコピー)が大切になる。

3.「メール」は本文を自由にデザインすることが可能、「SNS」はプラットホームの縛りを受ける

 メールの本文は、HTMLを使えば、自由にデザインすることも可能だ。

 しかしSNSはプラットホームの制限を受けるので、そうはいかない。

 

(以上)

 

 

戦略を考えるにあたって重要なことは『思い込み』なるものを打ち破ることである。

われわれは思いの外、思い込みに囚われて生活や仕事をしている。

そしてその結果が「いまである」ということを忘れてはいけない。

違う結果を得たいのであれば『思い込み』を打ち破るしかない。

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