660.会計の基本知識 まとめ

2024年5月31日

ここまで「会計の基本知識」について説明してきたが、その要点をまとめると、次のとおりだ。

 

652 『B/SとP/L』

 貸借対照表は事業の財政状態を示しているが、「資金運用」と「資金調達」からそれを示している。

 資金運用とは、短期間に資金化できる「流動資産」と、時間をかけて資金化される「固定資産」に分けて示している。

 資金調達とは、「他人資本」と「自己資本」に分けられ、他人資本は「流動負債」と「固定負債」に分けて、

 自己資本は「純資産」という形で示している。

 損益計算書は、「月次試算表」では1カ月間の営業成績を、「決算書」では1年間の営業成績を示している。

 営業成績とは、「売上高」と「5段階の利益」(総利・営利・経利・税引前・純利)に分けて示している。

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653 『会計の読み方とは』

 「会計を読む」とは、結局、BS・PLの「経営分析」になるが、経営分析とは、基本的には項目と項目を比較することだ。

 項目と項目の比較は一般的に書籍等で紹介されている分析でしても良いし、またオリジナルに考えても良い。

 ともかく、自社の事業にとって有益な分析であれば、一般的に紹介されていなくとも、それでよい。

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654 『事業の流れと読み方』

 事業は、事業資金集めから始まり(=総資本)、その資金で商品や材料の仕入あるいは必要な設備を購入し(=総資産)、

 それらを活かして販売活動を行い(=売上)、利益を残して、次の事業年度の資金を得る。

 この繰り返しが「事業の流れ」である。

 そう理解すれば、自然と次の発想や疑問が湧いてくる。

  総資本の負債と自己資本割合はどうなのだろうか・・?

  資産は有効に活用できているのだろうか・・?

  売上高は順調なのか・・?

  各段階の利益はしっかり残せているのだろうか・・?

  次期の資金は大丈夫なのだろうか・・?      などなど

 この自然な発想や疑問が、会計の読み方の基本となる。

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655 『部署別業績責任会計』

 会計を活かして、自社の成長やモチベーションアップにつなげる方法が「部署別 業績 責任 会計制度」である。

 部署別業績責任会計制度とは、まず、プロフィットセンターとコストセンターを決める。

 プロフィットセンターとは利益を上げる最小事業単位であり、業績目標がターゲットとなる。

 コストセンターとはバックオフィスでであり、主に経費を予算内に収めることがターゲットとなる。

 それを遂行するためには権限も移譲なされ、それぞれの責任を担うことになる。

 そして結果を計る方法が会計制度であり、同時に褒賞制度も決める。

 これを組織に組み込んでいけば、組織は活性化し、成長できる組織となる。

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656 読み方の体系1/4

 会計を読むことの中で一番ベースにあるのが、「総資本の利益率」だ。

 「事業の流れ」でもわかるように、誰しも事業を起こすときに、損することを目的に事業を起こす人はいない。

 この事業をやってそれなりに世の中に貢献し、やりがいを感じながら、生活も確保しながら、来年も事業が続けられるように

 利益を残そうとする。

 そうすると、調達している事業資金で、いくら利益を出しているのか?ということは、常に確認しなければならないことになる。

 この総資本の利益率を掘り下げると、「売上高に対する利益率」と「総資本の回転率」を掛け合わせたものであることに気づく。

 売上高利益率が高まれば、総資本利益率も高まるし、さらに回転率を上げることが出来れば、さらに高い利益率となる。

 したがって、会計の読み方は、総資本利益率をベースに、売上高利益率と各回転率および回転期間から始まることがわかる。

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657 読み方の体系2/4

 「売上高利益率」を読むには、5段階の利益と、5段階の費用(原価や販管費、支払利息など)を合わせて読むことが大切だ。

 また回転率を高めるには、総資産回転率を構成する各資産の回転率も読むことが大切だ。

 さらに、ゼイ肉質の総資産ではなく、筋肉質の総資産にすることも、回転率を上げるためには大切なことだ。

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658 読み方の体系3/4

 その他にも、事業の「生産性」や「安全性」も大切なことであり、特に昨今の日本は停滞型経済になっているので、

 安全性を高めておくことは大事なことである。

 そうなると一番頼りになるのが、やはり手元資金であるキャッシュであり、「手元流動性比率」は大事な読み方だ。

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659 読み方の体系4/4

 最後に、融資の返済能力や事業の成長性についても説明している。

 一般的に、融資が下りるまでは経営者も一生懸命になるが、融資申込が通れば「ホッ」とする経営者が多い。

 その気持ちはわかるが、肝心なことはここからなのだ。

 「融資が下りた」ということは、その月から月次返済と支払利息分が、利益から出なければならないということの始まりだ。

 そうでなければ結局は、手元資金から返済することになるので、ますます資金繰りが苦しくなるという悪循環が始まる。

 よって、債務償還能力は重要だ。

 さらに、昨今の報道によると、コロナ禍の手厚い中小企業支援策が終わったので、保証協会が代位弁済する事案が

 急激に増えているという。

 債務償還能力はここ数年間、より重要性を増すかもわからない。

 

 また、企業にとって「成長し続ける」ことは永遠の課題だ。

 したがって、前年比などで成長性を確認するとともに、同時に収益構造も改善して行きたいものだ。

  詳しくは「会計の基本知識 読み方の体系4/4」 ここをクリック!

 

 

このように会計をある程度自由に操れるようになると、不思議なことだが自社の財務体質と業績は徐々に良くなってくる。

  ぜひ、お試しあれ!