145.会計識字力 資金を読む②

2013年12月21日

第22話 資金の読み方(2)

今回は月次B/Sで読む資金繰りその2です。

2.2~3ヶ月先までの資金繰りを読む
(1)当座資産
手元資金は現金と預金の合計だ。しかし会社には近く手元資金になる資産がある。それが当座資産と呼ばれる資産だ。具体的には現預金のほか受取手形や売掛金、それに有価証券があげられる。有価証券とは株券であったり、国債、地方債などをいう。
(2)流動負債
一方、近く決済しなければならない債務(借金)がある。支払手形や買掛金、それに短期借入金、1年以内返済長期借入金、未払金、未払費用などだ。これらを流動負債という。
(3)2~3ヶ月先の資金見通し
上記の二つを比べることによって、2~3ヶ月先までの資金繰りを読みことができる。
 資金余力=当座資産-流動負債
これがプラスであれば、「2~3ヶ月先の資金余力はある」と言える。
またそれを除算すれば支払能力が分かる。
 当座資産÷流動負債×100=当座比率
当座比率が100%以上であれば安泰、80%前後であればまずまず、50%を切ると苦しと判断できる。
(4)注意事項
①当座資産には不良債権が含まれていることが往々とある。たとえば売掛金・・、回収ができかねる売掛金が含まれていないか?もし含まれているようであれば、それらを減算して当座資産を考える必要がある。
②流動負債に1年以内に決済しなければならない債務、借入がすべて含まれているか?よくあるのは長期借入金の中で今期返済分を1年以内返済長期借入金に計上していない場合だ。同様に長期未払金の中にも今期返済分が含まれていないか?含まれているのであれば、その分を(短期)未払金に振り替えないといけない。

このように会計は正しい判断するためには正しい仕訳をしなければならない。すれば、月次B/Sから2~3ヶ月先の資金繰り状況を読むことができる。