613.Chat GPT

2023年5月5日

いまよくメディアに取り上げられている、Chat GPT(チャットジー・ピー・ティー)ですが、

いまひとつ、よくわからないのが実情なのではないのでしょうか。

そこで今回は、そんな Chat GPT を取り上げます。

 

 

1 Chat GPTとは

アメリカの OpenAI社 が開発した、人工知能AIを使ったチャットサービスです。

ただこれまでのAIと違って、質問に対してあたかも人間が回答しているかのような回答をします。

この人間らしさが話題となり、いま利用者が急増しています。

今後、コンシェルジュによる案内代行やさまざまなQ&Aの役割など、さまざまなところで活躍が期待されています。

 

このような仕組みのAIは「会話型AI」とか、「生成型AI」とも呼ばれています。

このようなAIは Google社 でもサービス開始しており、Google Bard(グーグルバード)といいます。

いろいろな企業が先んじるように技術開発をしていますので、意外と早く私たちの身の回りに出現しそうでし、

その先行機能版はすでに地下鉄の案内などで活用されています。

 

ところで、Chat GPT という用語を分解すると、それぞれ次のような意味になります。

 ①Chat           「雑談」とか、「おしゃべり」「会話」を意味します。

 ②G(Generative)  生産的などと訳されますが、「文章を生成する」という意味で使用されています。

 ③P(Pre-trained) 訓練済みなどと訳されますが、「事前学習された」という意味で使用されています。

 ④T(Transformer) 変成器などと訳されますが、「変換する」という意味で使用されています。

つまり、Chat GPT とは、「事前学習した文章変換技術で文章をつくり、まるでヒトが回答しているように、文章や音声で

答える」という意味になり、どんどん知識も習得して、より自然で精度の高い会話ができるようになります。

 

 

2 Chat GPTの仕組み

Chat GPTは大規模な言語モデル「Large Language Models(LLM)」という大量のテキストデータを

自然言語処理するアルゴリズムによって動く仕組みです。

それによって質問に対する自然な回答だけでなく、文章の作成や添削・校正・要約することもできると言われています。

さらには小説を書いたり、論文を作成したり、あるいは挨拶文などの起案したり、プログラム作成などもできると言われています。

活用範囲が非常に広いAIですので、それだけ注目されているわけです。

 

しかし、その正確性という意味では、やはりヒトが監視しないといけないようです。

万が一、質問などの解釈間違いなどで、誤回答することも起こりえます。

したがって、その正確性を保つためには、ヒトが担保する必要があります。

つまり、Chat GPTを有効的に活用するためには、ヒトによる事実確認が必要ということです。

 

 

3 Cha tGPTの利用料金

これも驚きですが、基本的には「無料」で利用できます。

但し、有料モデルもあり、有料モデルは月額3千円程度かかります。

有料モデルであれば、利用状況が混んでいても優先的にChat GPTへアクセスできます。

さらには、応答時間の短縮化や新機能などのアップグレードもされていきます。

 

しかし、OpenAI社 は、こうも宣言しています。

「私たちは無料ユーザを愛し、ChatGPTへの無料アクセスを提供し続ける!」

無料プランは継続されていきます。

 

 

4 Chat GPTの日本語対応状況

Chat GPTの基本言語は「英語」です。

しかし、サイトアカウント登録を行えば、あとは日本語でチャットできます。

但し、Chat GPTのツール自体は日本語対応にはなっていません。

 

 

5 Chat GPTの始め方

Chat GPTはインターネットで利用しますので、ソフトをパソコンにインストールする必要はありません。

OpenAI社 の公式HPから、メールアドレスなどの必要情報を入力しサインアップさえすれば、

無料アカウントが作成でき、利用できます。

Chat GPTアカウントを作成したあとは、日本語で質問すれば、日本語で回答が返ってきます。

 

問題点もいろいろあると言われており、特にEU諸国では個人情報保護法の観点から警戒しているようです。

しかしい、ともかく一度体験してみることが、「技術革新」に遅れを取らない一法だと思います。