395.図解 事業戦略策定 11

2018年12月28日

今回からテーマは、内部分析に変わり、その内部分析の具体的な方法です。

SWOT分析では、内部環境は「強み(S)」と「弱み(W)」に分けられました。

 *SWOT分析についてはコラム391を参照してください。

その強み・弱みを分析する方法もいろいろありますが、

今回はその中で『PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析』をご紹介します。

 

1 PPMとは

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントとは、自社商品や製品、サービスの「組み合わせ制御」という意味です。

つまり、最大の資金を生み出していくために、自社の商品・製品・サービスの中でどれにセールスの力を注ぎ、

そしてどの商品・製品・サービスに資金を投入し、次世代の商品・製品・サービスに育てるか、ということです。

原則は、「金のなる木」から得た資金を、「問題児」に投入し、「花形」に育てるということになります。

 

2 PPMは自社商品を市場成長率と市場シェアからマトリクスに分ける

PPMでは、自社の商品・製品・サービスを「市場成長率」と「市場シェア」の2つの軸から、次のマトリクスに分けます。

(1)問題児

 まだ市場に出したばかりの商品・製品・サービスであり、市場シェアは低いけれども、市場成長率は著しい商品・製品・サービス

 群です。資金の流入はまだ少なく、お金がかかる商品・製品・サービス群です。

 しかし、将来のためにも投資を続けるのか、それとも見込みがないと判断し、撤退するのか、常に決断が迫られている

 商品・製品・サービス群です。

(2)花形

 ある程度、市場シェアを獲得し、市場成長率もまだ高い、商品・製品・サービス群です。

 問題児からひと皮抜けた、商品・製品・サービス群といえます。

 資金的にはまだそれなりに投下も必要ですが、キャッシュインも徐々に増えて来ています。

 今後、市場の成長に合わせた投資を続け、「金のなる木」に育てるべき商品・製品・サービス群です。

(3)金のなる木

 花形からさらに市場シェアを獲得し、市場成長率が安定してきた、商品・製品・サービス群です。

 一定のシェアが獲得できているので、あまりお金をかける必要はありません。

 それに対して、依然と変わらないキャッシュインがありますので、自社にとっては「金のなる木」となります。

 この収益で「問題児」を「花形」にしなければなりません。

(4)負け犬

 この商品・製品・サービス群は、以前はよく売れたけれど、今はもうあまり売れなくなった商品・製品・サービス群か、

 あるいは将来を嘱望して市場に投下したけれど、市場に受け入れらなかった商品・製品・サービス群です。

 この商品・製品・サービス群は基本的に撤退を考えなくてはならないものです。

 

このPPMはまさしく、自社の商品・製品・サービス群や事業部門の「強み」と「弱み」の分析であり、

今後の自社の商品戦略や事業戦略の意思決定をうながす分析手法といえます。

 

 

戦略を考えるにあたって重要なことは、『思い込み』なるものを打ち破ることです。

私たちは思いのほか、思い込みに囚われて、生活や仕事をしています。

その結果が「いま」であることを忘れてはいけないと思います。

違う結果を得たいと思うのであれば、『思い込み』を打ち破るしかありません。