99.財表基本知識 主損益科目

2012年10月4日

11.主なP/L科目の見方

損益計算書科目における重要な科目(あるいは項目)は次の3点です。

(1)売上高
①何といっても売上高が事業を継続させるための基盤です。売上高が減少していくと事業を続けることが困難になります。確かに売上高を伸ばすことは困難な時代です。しかしすべての企業が売上高が縮小しているわけではありません。工夫することで地道に売上高を伸ばすことは必ずできます。
②そこで今期の売上高と前期あるいは前々期等の売上高とを比べ、現在の売上高の動向を見ます。そのことを『対前年売上高比率』と呼びます。
③理屈は過去の売上高と比べて最低でも維持、できれば僅かでも売上高は伸ばしたいということです。
④もし、売上高が伸びていないのであれば経営課題と捉え、少しでも売上高を伸ばす工夫、経営をしなければなりません。
※いたずらに売上高を伸ばすことを勧めているのではありません。売上高が伸びていない、あるいは落ちている場合はそれぞれのお客様から支持を得られていない証でもありますので、もっと危機感を持って売上高を伸ばす工夫(工夫をマーケティングという)を真剣に考えましょう!という提案です。

(2)売上総利益
①売上高を伸ばすことは困難な時代ですが、売上総利益あるいは売上総利益率は改善することは可能です。私たちの経験から言えば、多くの会社ではまだまだ売上総利益を伸ばすことはできると思います。
②そこで今期の売上総利益と前期あるいは前々期等の売上総利益とを比べ、現在の売上総利益・売上総利益率の動向を見ます。そのことを『対前年売上総利益比率』と呼びます。
③理屈は売上総利益は経費支払の源です。経費は、たとえデフレ時代といっても基本的には年々僅かずつでも増えることを前提に備えるものです。したがって、売上総利益も年々増やさなければなりません。あるいは同様に売上総利益率の改善も求められます。
④もし、売上総利益が伸びていないのであれば経営課題と捉え、少しでも売上総利益を伸ばす工夫、経営をしなければなりません。
売上高が伸びなくても売上総利益・売上総利益率を伸ばすことはできます。現在はこの経営技術が重要です。

(3)営業利益
①いま大事なのは経常利益より営業利益です。それだけ本業で利益を確保できていない企業が多いということです。営業利益が借入金返済の原資となり、内部留保(利益積立)の原資となります。この営業利益は社長の経営力と社員との一丸力でどんな会社でも大きく改善できます
②そこで今期の営業利益と前期あるいは前々期等の営業利益とを比べ、現在の営業利益の動向を見ます。そのことを『対前年営業利益比率』と呼びます。
③理屈は営業利益は借入金返済と内部留保の源泉です。これが適正に確保できない限り、資金繰りは改善せず、徐々に事業継続は困難になってきます。したがって営業利益は年々増やさなければならないとともに、中小企業は身体が小さいのですから、営業利益率は20%程度確保したいものです。
④もし、営業利益が伸びていないのであれば経営課題と捉え、営業利益を高める工夫、経営をしなければなりません。
※現在、中小企業の平均営業利益率は0.3%です。0.3といえば、100円売って、30銭しか儲けがないということです。100円当り30銭しか利益がなくて、これで過大な借入金返済ができるのでしょうか?これで適正な次期の設備投資ができるのでしょうか?出来ないことは明らかです。社長の強い意思と経営力しだいでどんな会社でも営業利益率20%超企業になれます!要はこれまでの固定観念を捨て去ることが大切です。

最後に今回のことをまとめると次のようになります。
(1)売上高は少なくとも前年維持、できれば僅かでも伸ばす。
(2)売上総利益は原価を押さえ、必ず伸ばす。
(3)営業利益は社長の経営力と全員の一丸力で営業利益率20%を目指そう。

ご質問等はインプルーブ研究所まで。お気軽に。