724.Windows10のサポート終了
2025年9月19日
いよいよ「Windows10」のサポート終了日が近づいている。その終了日は『2025年10月14日(火)』という。
では、サポート終了後もWindows10を使い続けた場合に、どのような影響があるのだろうか。
1 サポート終了後もWindows10を使い続けた場合のリスク
まず、すでに2021年10月にWindows11はリリースされているので、
Windows10からWindows11へのアップグレードはいますぐできることを知っておこう。
だからなるべく早く、Windows 11へアップグレードすることが好ましい。
かと言って、2025年10月15日から突然、Windows10が使用できなくなるわけでも、また利用しているアプリケーションが
動かなくなるわけでもない。
ただ、マイクロソフトがそれ以後サポートしなくなるので、徐々にではあるがパソコンウィルス等からの安全性や快適性も低下する
ようになる。
大前提はなるべく早くWindows 11へアップグレードすることが好ましい!
(1)サポート終了後もWindows 10を使い続けた場合のリスク
さまざまなリスクが生じると世間には説明されているが、その中でも代表的なものは次の2点だ。
①ウイルス感染や不正アクセスなどの被害に遭いやすくなる
サポート終了後もWindows 10を使い続けると、それ以後のパソコンウイルスなどに対応しなくなるので、
いわゆるセキュリティリスクが高まり、ウイルス感染や不正アクセスなどの被害に遭う確率が高くなる。
サポート終了後はプログラム不具合や設計ミスによるセキュリティ上の欠陥が仮に見つかっても、修正プログラムの配布はない。
結果として脆弱性を抱えたままパソコンを使用し続けることになるので、外部からの不正アクセスの餌食になったり、
ウイルスにかかりやすくなる。
不正アクセスやウイルス感染は、情報漏洩や金銭的被害といったトラブルにつながる可能性が高いため、
使い続ける本人が自己責任で十分に注意しなければならない。
②新しいアプリや外部デバイスが使えなくなる場合がある
サポート終了後のWindows 10は、サポート終了後に発表された新しいアプリケーションや外部デバイスが使えない場合がある。
新しいアプリや外部ディバイスは、サポート終了後のOS上での動作確認はされないので、
サポート終了後に発売された新製品や新サービスにはWindows 10上で正常に動作する保証はない。
それを承知の上で使ったとしても、新しいアプリケーションや外部デバイスはトラブルにつながる可能性が常にある。
結果として、徐々にWindows 10のパソコンは使われなくなっていく。
(2)Windows 10のサポート終了への対応策
では、どのような対応をすればよいのだろうか。
①Windows 11にアップグレードする
まずは、最もシンプルな対応策は、Windows 11にアップグレードすることだ。
いまは無償でWindows 10からWindows 11にアップグレードすることができているが、
Microsoftはいずれ無償アップグレードを終了すると予告している。
したがって、Windows 11へのアップグレードは、無償アップグレード期間が継続しているうちに早めに行うことが大事だ。
ただし、Windows 11へアップグレードするためには、
パソコンスペックがWindows 11が使用できるシステム要件を満たしている必要がある。
アップグレードするパソコンがWindows11の作動要件を満たしているか事前確認する!
《Windows 11をインストールするための最小システム要件》

この中で重要なのは、プロセッサーとメモリ、そしてストレージだ。
しかし、最小システム要件を満たしていても、いざ利用するととても重たくて使いものにならないという場合もあるので、
システム要件に対してある程度の余裕があることが必要だ。
②Windows 11のパソコンに買い替える
最小システム要件を満たさない場合や満たしても重すぎる場合は、Windows 11パソコンに買い替えるしかない。
考えようによっては、サポート終了は買い替えるのに良いタイミングとも言える。
③他のOSへ移行する
理屈的には、他のOSに移行するという方法も考えられる。たとえば、ChromeOS、macOS、Linuxなどだ。
しかし、他のOSに移行するには、かなりハードルが高いので、上級者向けの対応策だと言える。
その他にも、Windows 11が利用できる仮想デスクトップ環境に移行するとか、マイクロソフト拡張セキュリティ更新(ESU)
プログラムを利用するなどの方法もあるが、一般的な普通のユーザにとっては現実的ではない。
(3)Windows 11へのアップグレードでの注意点
Windows 10からWindows 11へアップグレードすると、さまざまな変更点がある。
①UI(ユーザーインターフェイス)が変更されている
Windows 10とWindows 11では、UIが変更されている。
例えば、タスクバーが下部に固定となったり、左下にあったスタートメニューはタスクバーの中央に配置されている。
設定やエクスプローラーのアイコンデザインも一新されているため、アップグレードした当初は戸惑うかもしれない。
但し、それも慣れてしまえばいまと同じ感覚になるので、時間の問題で違和感はなくなる。
②Internet Explorerが使えない
Windows 11から既定のブラウザが、Internet Explorer から Microsoft Edge に変更になっている。
仮に、Microsoft Edgeに対応していないWebサイトがあっても、Internet Explorerモードを使用して表示はできる。
しかしInternet Explorerのサポートもすでに終了しているので、できるだけ早くMicrosoft Edgeに乗り換えることが望ましい。
③互換性がないソフトウェアや外部機器が動作しなくなる場合がある
Windows 10からWindows 11へアップグレードしたことによって、互換性のないソフトウェアや外部機器が動作しなくなる
可能性もある。つまり、使っているソフトウェアや外部機器が、Windows 11に対応していないのだ。
Windows 11は、OSの中核を担うプログラム(カーネル)がWindows 10から大幅に変更されていないので、
ほとんどのソフトウェアはアップグレード後も利用できると思われるが、必ずしもすべてのソフトウェアがそうとは言えない。
互換性のないソフトウェアや外部機器を使用すると動作に支障が出る場合もあるので、前もって互換性を確認しておくことが
望ましい。